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COLUMN

[ 産婦人科医・対馬ルリ子先生に聞く ]

サプリメントとの付き合い方

2022.03.30 | 医師監修

日常生活に上手にサプリメントを取り入れるには?今回はCOCOROOTの監修をしてくださっている産婦人科医・対馬ルリ子先生に、サプリメントとの付き合い方について伺いました。

多くの女性はミネラルが足りない

女性に限ったことではありませんが、ほとんどの日本人はミネラルが足りません。鉄やカルシウムが足りないというのではなく、あらゆるミネラルが不足している状態です。ですから、不足しがちなミネラルを補うためにサプリメントを活用するといいでしょう。

タンパク質、脂質、炭水化物(糖質)の3大栄養素は生きていくのに必要ですが、長く快適に生きるためにはビタミンやミネラルが不可欠です。それがないと代謝も上がらず、からだのさまざまな機能が低下してしまいます。マグネシウムは筋肉を柔らかくして腸管を動かしてくれるし、亜鉛は生殖機能に働きかけ、皮膚や粘膜を安定させてくれます。ミネラルはすべてがバランスよく必要なのです。

ビタミンとミネラルはネックレスの玉のように、すべてが合わさって美しく輝いている状態ですから、何かが足りないと全部がダメになってしまいます。だから、不足している分は補うことが大事なのです。

女性のためのハーブ・サフランとチェストツリー

サフランやチェストツリーといったハーブは、心身の不安定や代謝の低下、炎症、ホルモンバランスの乱れなどに対処するものとして用いられてきた、女性にはなじみのあるハーブです。サフランは、鎮痛、鎮静、通経、血を巡らすといった役割で古くから使われてきました。

昔から、世界のさまざまな民族が、健康や若さ、快適さを手にするために自然の力を利用してきましたよね。土の中から養分を吸収してたくさんの植物が育ち、人間はその植物が与えてくれる恩恵を受けているわけです。ですから、昔の人の知恵や工夫からいい部分を取り入れていくのはいいことだと思います。

サプリメント選びは自分の感覚を信じて

サプリメントは、いいと言われるものを実際に使ってみて、自分のからだの感覚で確認するといいと思います。自分にとって必要なものであれば、使い続けることで状態が良くなっていきます。ですから、いつ何を飲んだのかを記録しておいてください。同時に、基礎体温表もつけておくと「どういうホルモン状態の時にどういうものが役に立ったか」がわかり、ゆらいでいく中で自分にとって何が必要なのかがわかってきます。

100年の人生を自分らしく生きる

目の前のことだけを考えて、長く快適に生きることは難しいでしょう。100年の人生を最後まで自分らしくいきいきと楽しく暮らしていこうと思うと、今からできることはたくさんあります。サプリメントもそのひとつ。大人になってから習慣を変えることは大変ですが、一度身についた習慣は一生もの。自分のからだと心のために、いいと思うことを始めてみてください。

自分が自分のためにやったことで効果が得られたら、自信がついてその後もきちんと続けられるようになります。まずは何かひとつ達成をできたら、運動習慣やダイエットなど、他にもさまざまなことにチャレンジできるようになりますよ。

対馬ルリ子 医師
医療法人社団 ウィミンズ・ウェルネス
女性ライフクリニック 銀座・新宿 伊勢丹 理事長
産婦人科医師・医学博士

対馬ルリ子 医師

日々の診察をしながら、女性の生涯のかかりつけ医としてトータルな健康支援に長年取り組んでいる対馬ルリ子先生。
コロナ禍の2020年、女性の生涯の心身と社会的なウェルビーイングを支援するというテーマを掲げた「日本女性財団」を設立され、女性医師・女性支援者、政界・財界の女性リーダーたちと連携し、女性の生涯の活躍を後押しする、新しい日本の社会づくりに貢献されています。